2. SAP TechEd 2026 — 70モデル対応のAIエージェント開発基盤と新しい表形式AIモデル
発表:10月27日|新機能・新モデル発表
ドイツのSAPが、開発者向けイベント「SAP TechEd 2026」でAI関連機能を発表しました。
エージェント開発環境「Joule Studio」では、70種類以上のAIモデルを選択でき、ノーコードとプログラミングの両方で開発できます。
また、A2AとMCPを利用したエージェント間連携を拡張。業務データ向けの新モデル「SAP-RPT-2.0」と、時系列予測モデル「SAP-RPT-TS」も発表しました。
なぜ重要か
企業向けAIエージェントでは、LLMの性能だけでなく、既存システムの業務データを正しく理解し、安全に操作する能力が重要になります。
SAPは、業務データの意味を管理するKnowledge Graphと、エージェントの実行・監視基盤を統合する方向へ進んでいます。
技術・実装ポイント
注目したいのは、次の機能です。
| 技術 | 内容 |
|---|---|
| Joule Studio | 70以上のAIモデルから選択 |
| A2A / MCP | 外部エージェントとの連携 |
| Enterprise AI Gateway | 認証、ルーティング、監視、監査 |
| SAP Knowledge Graph | 業務データの関係性を管理 |
| SAP-RPT-2.0 | 表形式データの分析・異常検知 |
| SAP-RPT-TS | 時系列データの予測 |
特にSAP-RPT-2.0は興味深いモデルです。
通常のLLMは文章やコードの処理を中心に設計されていますが、SAP-RPTは企業が保有する構造化データを対象としています。
新バージョンでは、分類・回帰に加え、異常値検出やEmbeddingを利用した分析に対応する計画です。
API・料金・利用条件
開発環境: Joule Studio。n8nワークフローとの連携は早期導入プログラムで提供。
API・連携: MCP、A2A、管理されたAgent Gatewayを利用する構成。
料金: 対象顧客に限り、SAP管理ランタイム上のカスタムエージェント実行を2026年12月まで無料とするキャンペーンを発表。
開発ツール: エージェントやn8nワークフローの設計・テスト機能は、フェアユース制限内で無料。
注意点: 発表されたすべての機能が一般提供済みというわけではありません。SAP-RPT-2.0などの詳細なAPI仕様や正式料金も、今回の発表では確認できません。
公式情報:SAP TechEd公式発表