3. Google Cloud「Agent Compute Engine」発表 — AIエージェント専用のmicroVM実行環境
発表:10月22日|プレビューは今後数か月以内
Googleが、AIエージェント専用の実行基盤「Agent Compute Engine」を発表しました。
各エージェントにハードウェアレベルで分離されたmicroVMを割り当て、コード実行、ブラウザ操作、ツール呼び出しを安全に実行します。
最大の特徴は、エージェントがLLMの推論や人間の承認を待っている間、VMを一時停止してリソースを解放できることです。
また、Kubernetes向けのオープンソース実行基盤「Agent Substrate」も紹介しています。
なぜ重要か
AIエージェントは通常のWebアプリケーションと異なり、実際にCPUを使用している時間よりも、LLMの応答や外部ツールを待っている時間が長くなることがあります。
従来のVMやコンテナでは、この待機時間にも計算資源を確保し続ける構成になりがちです。
今回の技術は、エージェントの状態を保持したまま実行環境を停止・再開することで、計算資源の利用効率を高めます。
技術・実装ポイント
textAI Agent
↓
Agent Compute Engine
↓
専用microVM
│
├─ コード実行
├─ ブラウザ操作
└─ ツール呼び出し
↓
LLMの応答待ち
↓
VMを一時停止
↓
必要になったら復元
↓
処理を再開仮想化: Cloud Hypervisor、Google Titanium。
状態保持: チェックポイントとスナップショットによる高速復元。Hyperdiskによるワークスペースの永続化。
認証: microVMごとに独立したIDと短命の認証情報を使用。
監視: Agent Gatewayと統合し、アクセス制御や実行状況を監視できます。
公表された性能
GoogleのAgent Substrateに関する検証結果です。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 計算資源の収容密度 | 従来比最大10倍 |
| 検証したエージェント数 | 20万 |
| アクティベーション処理能力 | 毎秒500件 |
| 一時停止・復元遅延 | 500ms未満 |
これらはGoogleの特定環境における測定値であり、Agent Compute Engine本体の一般提供性能を保証するものではありません。
API・利用条件: Agent Compute Engine本体は今後数か月以内にプレビュー提供予定です。正式な料金、提供リージョン、一般利用可能なAPI仕様は未発表です。
一方、Agent SubstrateはKubernetes環境で利用できるオープンソース基盤として公開されています。